お気楽Mickの中国語・韓国語学習日記

独学で中国語と韓国語を勉強しています。

【韓国語】韓国語の母音ペア:오と우の違い

区別が難しい母音ペア、今回は오と우の違いについて説明します。

 

以下は韓国語の8つの単母音のスペクトログラムです。

韓国語の8つの母音

左から5番目が오、7番目が우ですが、第一フォルマントと第二フォルマントの距離等、これら母音が類似の周波数成分を持っていることがわかると思います。これら母音の類似度の詳細については【韓国語】スペクトログラムの類似度から見た韓国語母音の類似度をご確認ください。

 

まず、▶をクリックし、以下音声を聞いてみてください。

最初の母音が우、2つ目が오です。

 

両母音のスペクトログラムとフォルマント軌跡を分析しました。

1番上の図は音声波形です。

上から2番目はスペクトログラムです。横軸が時間、縦軸が周波数成分。濃淡が周波数成分の強さを示しています。より濃い部分は、その周波数成分がより強いことを示しています。

そして、上から3番目はフォルマント軌跡です。各時点におけるフォルマント周波数(F1、F2、F3、F4)を抽出し、その軌跡を時系列分析したものです。

母音오&우の音声波形、スペクトログラム、フォルマント軌跡

確かに、両母音のスペクトログラムおよびフォルマント周波数分布には類似点が多いですが、よく見ると、 오の方が우よりも第一フォルマント、第二フォルマント、第三フォルマントとも若干高いことにお気づきかと思います。

計測してみると、오の中心部付近の第一フォルマントは359Hz、第二フォルマントは2906Hz、第三フォルマントは3234Hzでした。一方、우の中心部付近の第一フォルマントは265Hz、第二フォルマントは2609Hz、第三フォルマントは3531Hzでした。


単語内において、子音は同じで、母音のみが異なっている最小対立単語ペアには以下があります。

 

・돈 (don):お金
・둔 (dun):置いた、鈍い

・토 (to):土
・투 (tu):やり口

 

***

 

■問題1 次の音声は、돈 (don)でしょうか?それとも、둔 (dun)でしょうか?

答えは本ページ最下部にあります。

 

■問題2 次の音声は、돈 (don)でしょうか?それとも、둔 (dun)でしょうか?

答えは本ページ最下部にあります。 

 

■問題3 次の音声は、토 (to)でしょうか?それとも、투 (tu)でしょうか?

答えは本ページ最下部にあります。

 

■問題4 次の音声は、토 (to)でしょうか?それとも、투 (tu)でしょうか?

答えは本ページ最下部にあります。

 

■問題1の答え:돈 (don)

■問題2の答え:둔 (dun)

■問題3の答え:투 (tu)

■問題4の答え:토 (to)