中国語の6つの単母音の各スペクトログラム画像の類似度を比較してみたいと思います。各母音のスペクトログラムの黄線で囲まれた部分を切り取り、画像ファイルとして保存し、imgsimとopencvを使った自作Pythonプログラムで各画像の類似度を計算しました。
各母音間の類似度は以下のとおりと計算されました。類似度は2つの母音間の差分で計算され、数値が小さいほど当該母音ペアが類似していることを意味します。
最も類似している母音ペアはiとü(yu)(4.345954)、次いでoとoe(4.507973)の類似度が高いことがわかりました。実際、スペクトログラムで見ても、iとü(yu)、oとoeは似ています。スペクトログラムが類似しているということは、これら母音ペアが聞こえ方も類似しているということだと思われます。
(注)なお、今回はあえてスペクトル画像比較の観点から母音の類似度を考察しましたが、通常、言語音声の類似度は当該音声の周波数成分の振幅等を比較することが多いです。
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a |
o |
oe |
i |
u |
ü(yu) |
a |
|
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|
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o |
7.3448935 |
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oe |
6.27908 |
4.507973 |
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i |
10.013099 |
6.6747713 |
6.2209153 |
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|
|
u |
12.42046 |
8.660282 |
9.8758 |
8.98272 |
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|
ü(yu) |
9.638446 |
6.2492504 |
5.5715175 |
4.345954 |
8.675177 |
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▶をクリックし、実際にiとü(yu)を聞いてみてください。
i→ü(yu)の順に再生されます。
▶をクリックし、実際にoとoeを聞いてみてください。
o→oeの順に再生されます。
▶をクリックし、実際に6母音を聞いてみてください。
母音は、a→o→oe→i→u→ü(yu)の順に再生されます。