先日6月25日に実施された中国語検定2級試験に合格しました。
前回受験2015年10月以来実に8年ぶり、2013年6月の初回受験から数えて4度目の受験となりましたが、運よく合格することができました。自身の備忘のため、また、少しでも参考にしていただければという思いで、試験対策について書きたいと思います。
■試験対策全体
直前対策として、過去問を7年分(21回分)やりました。
中国語検定協会のサイトでは、直近10回分の問題と解答を公開しています。
それら10回分に8年前に受験していた当時に保存していた過去問を加えて、合計21回分の過去問をやりました。なお、「合格奪取!中国語検定トレーニングブック2級」の存在は以前から知っていましたが、時間的余裕がなく、「今回不合格だったら買おう」と考え、使いませんでした。
■リスニング対策
以前は合格基準点まで20点近くの差があった、苦手なリスニングの対策として、中検2級の中作文問題(筆記第5問)や正しい中国語文選択(筆記第2問前半)の過去5回分の合成音声をディクテーションしたり、中国語検定2級試験には直結しないものも含め、各種教材のディクテーションをしたりしていました。
私が使っていた市販教材には、例えば以下があります。
- 「发展汉语中级综合」北京语言大学出版社
- 「高级汉语口语」北京大学出版社
- 「チャンクで攻略 中国語速読速解」高田裕子著 大修館書店
- 「中国語検定対策2級問題集」伊藤祥雄著 白水社
- 「中国語重要文例集」上田啓司著 白水社
- 「经济新闻听力」丁俊玲 陈芳 学林出版社
また、今回は時間の制限上できませんでしたが、中国語検定のサイトで公開されているリスニング問題の過去問のテキストを合成音声にしたMP3を使って練習するのも効率的だと思います(中国人ネイティブの友人がいる方は、ご友人に読んでもらうという方法もあります。)
合成音声の作り方ですが、検索エンジンで”Mandarin Chinese TTS”といったキーワードで検索すると色々な音声合成サービスサイトがヒットします。私が使っていたのは、https://ttsmp3.com/text-to-speech/Chinese%20Mandarin/ ですが、読み上げ分量が多いと有料になります。
■中中辞典活用による語彙力強化
今回試験直前になって思いついたため、あまり実践できませんでしたが、筆記第2問後半の似た意味の単語を選択する問題や筆記第3問の空欄補充問題対策として、中中辞典の活用があると思います。
7年間分の過去問を解いてみて気づいたのですが、例えば、「吹牛⇔说大话」「小气⇔吝啬」といった類似の意味を持つ単語を選択させる問題が繰り返し出題されています。過去問を解き、こうした頻出単語を押さえることはもちろん重要ですが、それに加えて、「今後出題されるであろう類似単語ペアに意識を向けること」が得点アップにより効果的かもしれません。
日頃より中中辞典で単語の意味を調べる癖をつけ、日本語を介さずに中国語の語彙を中国語で理解する、そのような力を中検2級は求めているのかもしれません。
私は、現代漢語辞典のアプリを使っていますが、実際、このアプリで「小气」を引くと「吝啬」と表示されますので、「小气→ケチ→吝啬」というように日本語を介さず、「小气→吝啬」というように中国語から中国語でダイレクトに意味を理解し語彙力を強化していくことが可能になります。その他多くの単語についても、知らない語については中中辞典で確認する癖をつければ、中検2級の単語問題対策に役立つかもしれません。